第4話


「アニキさん、ランスさん・・・遅いですよ〜」
そんな言葉を発したのは芝原だった
「ごめん、ごめん・・・少し手間取っちゃって、大丈夫、遅れ多分は取り返すから」
アニキが申し訳なさそうに答えるが、それもすぐ消え去り。声に気迫がこもる
「さて・・・いっちょ、やりますか!お前等、気合入れろよ!」
『了解!』
アニキは蒼の兵士に叫ぶ、それに呼応するかのように皆が戦場にかけていく
「よし、我等も続くぞ!皆、敵に目に物を見せてやれ!」
その言葉を発し、紅も蒼に続くようにして戦場に駆けて行く
それを待ってたように、芝原が全国対応通信を開く
「全ての条件は整った、今こそ、我等の力をみせてやれ!」
それで、皆の気合を上げるのには十分だった。
蒼と紅の合流で紫の士気も十分に回復した
そう、本当の戦争はこれからである
戦場には紅・蒼・紫・傭兵達の機体と、NPCたちの機体が交戦している
そして、その頭上にはさらに別の軍団がいた・・・黄国だ
「さて・・・私達もそろそろ参加しましょうか」
そう発したのは黄の機体等の中で、一番の存在感を見せる機体の操者・・・ロアだった
ロアに通信が入る
『では、予定通り・・・黄国は紅等に加勢でよろしいですね?』
その通信にロアは答える
「えぇ、それで良いです」
『わかりました、よし、第一大隊降下しろ!第二大隊はそれに続け、第三大隊は私に続け!』
その答えを待ってたかのように、ロアの通信相手は後ろに広がる兵士達に指示を出す
そして、次々と戦場に向って降下する黄国・・・それを静かに見守るロア
だが、見守るのも飽きたのだろうか・・・ロア自身が動き出す

********
『レーダーに新たな機影を確認しました!』
そんな通信が入ったのは紅の国主・・ランスの機体であった
「クッ、こんなときに・・・所属はどこだ!?」
ランスは忙しそうに返答する
それはそのはず、今は戦闘中である
『それが・・・』
「なんだ?早くしろ!チィ!」
ランスは飛んでくるビームを盾で防ぎ、持っているビームライフルで応戦、見事撃破した
『所属は黄国です』
「何!?」
そんなランスの反応を知ってか否か、ランスに通信が入る
『黄国のロアです・・・私達も加勢します』
「・・・・了解した。黄国の協力に感謝する」
『それでは、私も目の前の敵に集中しますので』
通信が切れた、だが、ランスの顔には真剣さがある・・・何かを考えてるときの顔だ
(何故だ?・・・黄国は私が電文を送ったときに断ったはずだが・・・)
ランスがそう考えるのも無理はない、一度黄国代表はNPC打倒のための協力を断ってるのだ
だが、その考えもすぐに消える・・・何故なら、ランスの機体の前を一筋の閃光が通ったからだ
「チッ、考えるのは後回しか・・・」
ランスは自分に言い聞かせるように口にもらし、頭を切り替える

*******
「・・・・遅れちまったか・・・・」
そう漏らしたのはデスサイズに乗るXXXであった
「まぁいっか、遅れた分は取り返す・・・力を貸してくれ・・・デスサイズ」
そういうと、デスサイズは全速力で戦場に駆ける
恐るべき事に、シザースの射程内にいる敵は寸分たがわず、胴体から真っ二つにされている
「それにしても・・・」
XXXは漏らす・・・しかし、その後は言葉に出さない
(今になって何故黄が介入を?)
その考えはランスと同じであった。そして、その考えを消すのも同じであった
デスサイズに近づく一筋の閃光を体一回転させて交わし、その反動で近くにいた敵機を真っ二つにした
「この程度で俺を殺そうなどと・・・チイ!」
言葉はさえぎられた・・・何故ならビームを交わすのに集中したから
(今のは危なかった・・・一体どの機体が・・・)
考えの答えはすぐにわかった。
それは他のNPCより並外れた動きと、機体の種類が違うから
そしてなにより、XXXの直感が告げていた
「こいつは・・・ウィングガンダム・・・それもExだと?」
(NPCがこいつを持ってたとはな・・・)
そう考えたときNPCのウィングガンダム(以後ウィング)が手に持っていたバスターライフルからビームが放たれる
「チッ!問答無用か・・・なら、俺だってな!」
そう言葉を発した直後にデスサイズはビームを避けバルカンを放つ
だが、バルカンではやはり、威力不足で敵を破壊するまでには至らなかったが・・・目的は成功した
「よし!・・・今がチャンス」
そう、ウィングは動きが鈍った・・・それは数秒だが、デスサイズにはそれで十分だった
その数秒でデスサイズは一気に間合いを詰め、自慢の大鎌を一閃・・・それは見事に決まりウィングは大破した
「これじゃ、自慢にもならないな・・・ま、いっか次に行くか」
XXXはこれで満足はしていない、何故なら相手は自分より格下だったから
そして、また動き出す更なる敵を求めて・・・

********
「よし、こちらが勝っているな」
そう言葉に発したのはランスである
『ランスさん油断は禁物ですよ』
そう制したのは芝原
「あぁ、わかってるよ。芝原さん」
『その油断で落ちたら笑えるぞ!』
会話にアニキが割り込んできた
「アニキさんだってこうして会話に入ってきてるじゃないですか」
『俺はいいんだよ・・・口と他のが別々に動くから』
だが、それは皆同じらしい・・・この会話の間、三人ともも機体は休むことなく動いているから
『お二人とも、お喋りはこのぐらいにしてもう一踏ん張りいきましょう』
そう制したのはまたもや芝原であった
「あぁ、わかった・・・二人とも、これが終わったら祝杯として一緒に飲もう」
『あいよ!』
『わかりました・・・では』
それで、芝原とアニキは通信を切った
「さて、もう一分張りだ・・・頑張ってくれ、レーヴァテイン」
そう言ってランスも集中し、会話している間よりも、さらに動きが鋭くなる
(フッ・・・これだから良いものだな・・・仲間って者は)

 


☆第4章終わり☆
・・・疲れました・・・(ぇ
誤字は流してください

さて、今回はデスサイズの戦いをかいてみましたが・・・
戦闘シーンって難しいのですね・・・改めて、文才のなさを感じさせてくれました
いやはや・・・先が思いやられるw
踏ん張れ私!がんばれ私!(死

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