「世界は動くのではない。動かすものだ」by.XXX


MS-BS小説-第5話-


戦争開始から何時間経過しただろうか・・・・
4時間は過ぎているのでは?
長かった戦争が終わる・・・・
そう、地球軍の勝利という結果で
ランスが通信を開く
「よし、皆!我等の勝利だ!」
全軍にそう言った。その声は喜びに打ちあふれていた
ランスに通信が入る
「終わったのですね・・・・」その声は黄国のロアだった
「あぁ、終わったんだ」
ランスが次は安堵を込めていった
「では、これより私達は国へ帰還します」
「了解。貴軍には感謝している」
「いえ、当然の事をしたまでです。では、次は戦場かもしれませんが、私達はこの辺で・・・」
ロアの顔は見えないが・・・・多分微笑しているのだろう。とランスは思う
「戦争はもうやめてほしいな・・・・」
ランスが冗談交じりに言う
ロアは「フッ」と笑い、帰還を仲間に告げて己も帰還を始めた
ランスはそれを幾秒か見つめていたが「ふぅ」と一息つき全軍に通信を開く
「さて、我等も国に帰って宴を開くぞ。おっと・・・・蒼や紫の両国も宴には参加してもらうぞ?」
どっと歓声が沸いて、全軍が動きだす
ランスに通信が入る
「宴会芸をする奴はいるのか!?」
ランスはすぐにアニキと判って言葉を発する
「宴会芸?フッ・・・それは、アニキさんがやってくれるでしょう?」
「むぅ、やっぱ俺なのか・・・・ネタは・・・・・」
そこでアニキが通信を切った
どんな芸をしてくれるのだろうか・・・・ランスはそう思った
「さて、私も帰ろう・・・」
そうランスはつぶやいて操縦桿を握る
ランスは思う・・・もうこの操縦桿を握らなくて良い世界にしたいな・・・・と


戦争は終わった・・・そう、地球軍の勝利という形で。
これで終わりと言うわけではない
だが、これで終わって欲しいという気持ちは一部以外は皆同じだった
だから、今は楽しもうと思う・・・・宴を


「俺はどうしようかな〜」
XXXは呟く
XXXは悩む・・・傭兵ゆえに雇われなければ国へは行かない
そう、傭兵と言うプライドが宴に参加するというのを邪魔しているのだ
そこに通信が入る
「そこで何をしているんだ?」
芝原の声だった
「何って・・・・?」
「宴には参加しないのか?」
芝原は真顔で聞く
XXXは口ごもり苦し紛れに言った
「俺は傭兵で、だから雇われなきゃ、国には行かない」
いい終わったXXXの顔はきっと真っ赤であろう
「ふっ・・・何を今更・・・・では、俺が雇おう。報酬は宴ということで」
芝原は言った
「ハハッ」XXXは声に出して笑って言葉を続ける
「依頼内容は?」真顔になってしまうのは彼のクセだろう
芝原は笑顔で言う
「宴に参加すること」
「了解」
そしてXXXは動き出した・・・依頼を完了するために


戦争・・・それはまたあるのかもしれない
次は人同士で。
だが、やはり今は勝利に酔いしれたい
何があろうと・・・この戦いは皆の心に残るだろう
皆が一致団結した戦いとして


ランスが機体から降りて、3歩歩いた所ででふと立ち止まった
「・・・・なんだ?なにか今・・・・」
何か頭の中を通った。それは嫌な感じであったことにランスは立ち止まったのだ
しかし、次の声でそれも消えた
「お〜い、ランス〜早く来いよ!始めるぞ〜!」
アニキが50mほど離れたランスに届くように声を発する
「あぁ!今行く!」
ランスもアニキに届くように声を発する
・・・しかし、今のはなんだったんだ?とランスは思うが、次は自分でかき消した
・・・・・ふっ・・・なんであろうと、今は勝利を味わおう・・・・・・
そう頭の中で思い歩き出す。戦いを共にした、戦友たちの下へ・・・


この先何が起ころうと・・・・我等は戦うであろう
戦争はこの世界の常だから
だが、今はひと時の休息を味わおう
それが、世界の想いだと思うから
今はひと時の勝利に浸ろう
それが、人々の想いであるから・・・・・

 

MS-BS小説―第五話―完

MS-BS小説―第一幕―完


あとがき

終わりました〜・・・(もう面倒になったのは秘密)
今は私もひと時の休息を味わいますw
ん〜・・・この小説を読んでる方は伝言などで「読んでるよ〜」とでも送ってください
多分、感謝の気持ちをこめて「ありがとう」と返しますのでw(ぇ

さてさて、第一幕完結で、第二幕はあるのかどうか・・・・(私の気分(マテ
第二幕があれば、また見てやってくださいな
では、馬鹿作者はこの辺で〜ノシ

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