プロローグ:謎

200X年八月も、終わりに近づいていた・・・
「お〜い、高良〜!」
一人の男が遠くから叫ぶ
「なんだー?」
高良と呼ばれた男が聞く
「一緒に行こうぜ♪」
聞かれた男が笑顔で答える
「いいけど・・・お前もっとほかに登校する仲間はいないのか・・・?」
高良はまた聞く
「だってよ〜他のやつは先に言ってるからね〜お前がたまたまで偶然よく会うんだ」
男は答えた
「全く・・・ま、さっさといくか〜拓朗」
「了解♪」
話は済んだようだ・・・二人は道の先の学校に向かって歩き出した
そして、時は過ぎて下校の時刻になった
ここでも二人は一緒に帰るようだった
「なぁ高良〜」
拓朗が呼びかけた
「なんだ?」高良はすぐさま聞く
「いつもこんなんじゃ退屈だよな〜」
退屈そうに言っている
「そうだな・・・」
高良もそれに賛同する
そこで会話が終わり・・・二人は沈黙のまま歩いている
高良が口を開いた
「さ、ここでお別れだな、それじゃ、又明日」
「OK、また明日」と拓朗
そこで二人は分かれた
高良が何か考え込むように歩いている・・・
(退屈だな・・・確かに・・・なにか面白い事でもおこらな・・・・な、あんだあれは!?)
高良が見ている先にはいつもの道に何か落ちていた
それは、一言で表すと・・・腕輪だった
高良は腕輪に導かれるように近づいていった
突然頭に何かが伝わってきた
(あなたは腕輪に選ばれました、この腕輪に触ればあなたはこちら・・世界に・・・・)
言葉は途切れ途切れになってきた・・・
(ちょっとまて、これはなんなんだ?)
(時間が・・・ないの・・・す・・・・・・・触っ・・・・くだ・・・い・・・・・・)
言葉は途切れた
高良は混乱している頭を整理している・・・
(これに触れだって?・・・ったく・・・触るわけないじゃないか)
やれやれ・・・そう思うと高良は通り過ぎようとした・・・が、それは中断される。
(でも、触るとどうなるんだ・・・?)
高良自身の好奇心で
「えぇい!ままよ!!」
そうして高良は触り、その瞬間視界はブラックアウトした。

この先に何が待っているのか・・・それはわからない。

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