第四話〜


さて、表通りに戻ってきた高良達は、まず腹ごしらえをすることになった
なぜかと言うと二人の腹の虫が一斉に鳴ったからである

「ん〜と・・・」
誠也がキョロキョロしながら歩く後ろを
高良が歩いてる・・
「あった、あった」
誠也は探し物(?)を見つけたようだ
さらに嬉しそうな声で
「ここだよ、ここのメニューがおいしくてな」
高良は答える
「・・・さんざん歩いたまだそんな力があるのか・・・早く店入って食おうぜ」
もう元気がほとんどない
「分かったわかった」
という会話をして店に入る
しかし、店の中はざわついていた・・
高良達が辺りを見回すと二人の男が喧嘩していた
「このやろう!さっさとくたばれ!」
「なにを!そっちこそさっさと死ね!」
と・・・こんな感じだ・・・
「あら〜飯食うどころじゃなさそうだな高・・・よし?」
誠也が横を向くと高良は怒っている様子で喧嘩している二人の所に歩いていく・・・
「あの馬鹿・・・」
誠也がうんざりしたような言葉で言う
そして・・・
「おい!そこの馬鹿二人!」
高良の声に喧嘩がやむ
喧嘩していた男二人は高良の方を向いた
「あぁ?なんか文句あんのか?」
喧嘩していた男一人が言う
「文句あるから呼んだんだろう?」
高良が答える
その瞬間喧嘩してた男達の目が高良を睨む
「おいおい・・・チッ・・・しょうがなぇな・・・」
誠也があきれた表情で高良の隣に行って言う
「あんた達の相手してあげるから外行こうぜ」
その言葉に反応した男達は店を出て行く
それに続いて高良たちも出て行く
そして表へ出た男四人は一斉に喧嘩の体制に入った

ここで確認しておこう・・・高良と誠也はまだ中二
そして喧嘩してた男二人は大人だ・・・

まずは喧嘩してた男の一人(以後男A)が高良に向かって走り出す
そしてパンチをくりだそうとしている時男Aは戸惑いの顔をみせた
「な・・・何・・・」
どた・・・と言う効果音と共に男Aは倒れる・・・
「ほぅ・・・」
誠也がすべてを見透かしたような声を出す
もう一人の男(以後男B)が驚きの顔をする
「お前らいったい・・・だが、所詮そいつは雑魚・・・俺の足元にもおよばねぇ」
男Bは言う
それに誠也が答える
「それは良かった・・・」
男Bは驚きの表情を見せると同時に声をだす
「何を!」
声と同時に走り出した男Bは誠也にパンチを当てた・・・はずだった
誠也はすでに男Bの背後を取りその瞬間手刀で首の後ろを打った
バタリ・・・やはり効果音と同時に倒れる男B
倒れる男二人の近くには高良と誠也がいる
そしてその周りをいつの間にか取り囲むギャラリー
高良達は男二人を壁にもたれかけて
さっきの店に入っていく
「お!ヒーローの登場だ!」
客達が一斉に盛り上がる
それを掻き分けて店主らしき男が近寄ってきた
「さっきはありがとよ、今日は俺のおごりで飯食わしてやるよ」
その言葉を聞き高良と誠也は顔を見合わせる
そして・・・
『よっしゃーー!』
二人同時に同じ声を発し
店員につれられてきた席に着く
その席には見たこともないような豪勢な料理が並べられていた
「ほらよ!食ってくれ」
その言葉と同時に二人は食べ始める

そして食べ初めて30分ほどたって
二人は間食した
店にいる人達は皆唖然としている
「す・・・すごい食欲だな」
客の一人が言う
「お腹かなり減ってたからだな」
高良が言う
「だな」
誠也も続けて言う
そして食べ終わった二人は席を立ち店を出て行こうと出口に向かう
「もう行くのか?」
店長らしき男が呼び止めるように喋りかけた
「あぁ、俺達は先を急ぐ身だからね」
誠也が答える
「そうか、気をつけて行けよ」
店長が言うと
「店長も達者で」
高良はそういうと歩き出す
「じゃぁね〜」
誠也もそれに続き歩き出す


第四話終了

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